「イエスご自身、彼らによって、きよく、朽ちることのない、永遠の救いのおとずれを、東の果てから、西の果てまで送り届けられた。」
マルコ16章・別の追加分
福音の前進は、神様の働きであり、イエス・キリストがなさるのです。私たちは「イエス様のお手伝い」をするだけです。「極東」と呼ばれる東アジアのさらに海のむこうに「日本」があります。「東の果て」ではありますが、この国はまた「日の昇る国」でもあります。この国に、福音を聞き、主を受け入れ、信仰の道を歩む、という不思議を体験しているのが私たちです。
今年は、ノルウェーからの日本宣教が開始されて50年です(編者注:本文執筆の1999年時点)。「極北」から「極東」へと伝えられたキリストの福音を私たちは受け継いで、21世紀へと向かいます。自分の属する教会の背景を知っておくことは、安定と感謝をもたらします。基本的なことをまとめておきましょう。
[資 料]
- 日本を「ジパング・黄金の国」としてヨーロッパに紹介したのは、マルコ・ポーロの『東方見聞録』(1299年)であった。
- 1549年8月15日、イエズス会のフランシスコ・サビエルが鹿児島に上陸、日本とキリスト教の出会いの日である。
- 1859年5月2日、アメリカ聖公会のリギンズが長崎に到着、プロテスタントの日本宣教が開始された。同年改革派、長老派の宣教師が来日した。
- 1892年2月25日、米国南部一致ルーテル教会のシェーラーが来日。ルーテル教会の日本伝道が開始された。ルーテル教会は佐賀市を伝道地と定め、九州を中心に伝道を展開した。
- 1900年、フィンランド・ルーテル福音教会は最初の宣教師を日本に派遣、長野県を中心に伝道した。